阪神“震災10年”の再考

阪神電車は大阪梅田から神戸三宮まで特急電車で約30分。
東急東横線の渋谷ー横浜間とほぼ同じであり、港町へのアクセスとしてよく似た雰囲気がある。(甲子園球場はシーズンオフなのでひっそりしていた)
震災の影響の大きかった阪神間を観てみようと思い阪神電車で神戸に向かった。
いつもより一生県命注意して見たが、震災当時の傾いた家や被害の状況を残すものは何もなく、ただ無秩序で、無計画な景観。各家庭の思いのままの簡易またはモルタル造りの家や工場が乱立していた。

見事な復旧ぶりだと言うことなのだろうが、大変な建築等々の復旧資金が、日本列島不況の間最中にどれだけ阪神間の経済を潤したのだろうか?と余計なことを思ってしまった。

そして、インド洋津波での海岸の建物災害を見るとき、どうぞこれからの復興には周りの折角の景観や自然環境を意識した復旧が何より大切だと、折しも「国際防災世界会議」がポートピアホテルで開催中なので各国の方に考えてほしいものである。 それが「神戸からの発信」かも知れない・・・・。