とれる・No.1との出会いー4

安川会長は水槽に池と同様の環境を設定し、有益微生物を投与し飼育が大変難しいとされている二枚貝を飼育する実験を行い、1ヶ月でも難しいとされる二枚貝飼育が3ヶ月過ぎからメスのタナゴとの間で産卵行為を始めることまで確認される大変な事例を実証されたのです。

加えて、実験の過程で水槽の汚泥層は開始から50日以降次第に減少し、ヘドロ独特の臭気さえ消えてしまい、水槽の中は清掃もしないのに一定の透明度を保ち青藻等も発生せず、水温も外気温が摂氏28度という真夏の暑い日にも関わらず、概ね摂氏21~25℃で、PH値も7.3~4で安定状態を保つ結果になったのでした。

こうした実験の結果を踏まえて平成13年の秋に有用微生物を活用して有機性物質を生分解することで、水質やその他の環境浄化に実用化することを目的にした「とれる・No.1」の粉末が試作され、滋賀県の近江長岡市の展示会で初めて一般に公開しながら翌平成14年の3月には液状タイプも市販するに至ったのです。