近年世界保健機構(WHO)でも生活習慣病として肥満やメタボの対策で話題となっている、アディポネクチンは「アディポ」(脂肪)「ネクチン」(接着)という意味で脂肪細胞から分泌されて血管の壁に付着して傷を修復する作用などがある活性物質として1996年発見、2003年「インスリン」「レプチン」と共に3大代謝ホルモンの一つとして日本の学者によって発見・実証されたました。
人間の体内に約300億個あるといわれる脂肪細胞から分泌される善玉ホルモン(アディポネクチン)は体重に反比例し、肥満やメタボリック体質は脂肪細胞が多いというわけでなく、単に脂肪細胞が肥大化し膨らんだ状態なのでマクロファージによる炎症性変化が起きて低アディポネクチン血症となり血液中のアディポネクチンが減少し、糖尿病、高血圧、動脈硬化、脳血栓などの生活習慣病の予防の妨げとなります。
血液中のアディポネクチンの血中濃度の高い人ほど長寿、反対に肥満者やメタボリックシンドロームの患者は健康寿命が短いという結果は、寿命の長短の関してトランスジェニック(肥満糖尿病モデル)マウスを使った遺伝子操作実験によってもアディポネクチンが「長寿ホルモン」であることが裏付けされています。
長寿ホルモンである「アディポネクチン」を増やすためには、内臓脂肪の増加によって起こる肥満やメタボを抑制する必要があり、ステッキや杖を使って歩く「素敵っきウォーキング」によって筋肉量を増やし基礎代謝(睡眠時も費消するエネルギー量)を上げることによって内臓脂肪を燃焼して脂肪体重を減らしてアディポネクチンを最大限に増やすことが健康長寿の条件です。