シンフォニーへのこだわり

17時22分名古屋発の「のぞみ」で大阪のシンフォニーホールに到着したのは開演5分前という離れ業であった。
財政を建て直すという公約で当選し多方面の財政支出を切り詰める中で、「大阪センチュリー交響楽団」に対する予算を削減されて存続の危機にあり、“応援する会”の主催するコンサートに参加をした。
財政が優先か、文化的な事業の継続が重視されるべきかを知事の権限で決定することに違和感を感じながら、勘定が優先する大阪には元来似つかわしいのかとも思いながら、ラヴェル作曲のボレロの熱演には思わず感動したが、演奏する数人が外国の演奏家であることにもやはり文化レベルが高くないことを実感させられた。
こうした事例が今後数多く発生することを予感しながら福島から環状線の乗客となった。