複合汚染

昭和50年に発刊された「複合汚染」有吉佐和子著は日本で最初の環境問題に関する著書である。

異常気象の昨今を想い、(下)刊を久しぶりに読んでみた。
国を支配するものにとって、忘れてならないものは大自然の動きである。
どの国の国民も農作物を食べて生きているのだから、農作物を作る気象条件は支配者にとって瞬時も目をそらすことができないはずである。

という一説が30年前すでに作家によって表現されていたことを、今更ながら支配者(必ずしも政治家だけでなく)は自然との共生の重要性をもっともっと再認識する必要があるのではないかと思うのである。

そして、30年前に提議された諸問題を再認識しなければいけないのでは・・・