豊かさの条件

今日、東京高裁はニッポン放送の抗告を棄却し、差し止め命令を認可する決定をした。
「マネーゲーム本位で敵対的買収を行っているとは認められず、ニッポン放送の新株予約権発行は、現経営陣の権限の乱用で著しく不公正な発行に当たる」との決定である。
競争社会がいよいよ何でもアリという感がするのは、私だけだろうか・・・

ここ数年のITバブルに勝ち残った企業が、何年もかけて今日に至った企業をほんのわずかな論理で支配権をというのは何か合点がいかないのだ。

自然環境の改善にこの論理が適用されるのなら大いに“我が意”なのだが。

豊かさの条件
はじめに
いま日々の暮らしの中にきこえてくるのは、音をたてて崩れ行く日本社会の、地底から噴き出してくる不気味な地鳴りの音である。

文字どおり新潟や福岡の地震もであるが、自然環境を壊してきた日本が、今度は大切なもう一つの豊かさを損なうのではないかとの思いがする。
それにしても本書は良く現在のすがたを表現していると思う。