【エシカル消費】の杞憂

「エシカル消費」はイギリスで始まった『エシカルコンシューマー』という機関誌の考え方で、消費を通じて環境や人権・地域社会の課題に配慮しながら解決しようとする良心的で倫理的なモノ造りや消費行動をするライフスタイルとされている。

昨今のロシアのウクライナ侵攻は残酷な戦争の状況が毎日のように報道されているが、一方で胸を刺す思いがするのは映像でああるが、世界の食糧宝庫と学んできたウウクライナの平野を所構わず走行し回る戦車である。京都・丹波で年のうち数回草を刈り取る作業をする者として長年のウクライナの人々の苦労を踏みにじった状況であり、収獲された穀物が海上輸出できないように封じていることは全くエシカルでないと憂慮し、一方で脱炭素化の一環でこの夏は電力不足が予測され冷蔵庫の使用まで配慮せよとの政府の通達を考える時、東京都がクリーンエネルギーとして推奨する「太陽光パネル」の活用も一説では人権問題の中国・ウイグル地区で製造されたものが大半となると環境や人権における健全な社会活動であるかということも大きく杞憂すべき事柄ではないかと思うところだが。