転倒予防と睡眠薬のリスク

2019年12月に中国湖北省の武漢で発生して以来「コロナ禍」が世界中に蔓延し、昨今は「オミクロン株」が世界中で猛威をふるっています。本日も国内の感染者は22045名となり、今年の受験生にも例年にない苦労をしていますが、高齢者にとってもたび重なる外出規制や感染を恐れて運動や散歩などを自粛した結果コロナ前までは元気に自由に歩いていたはずの高齢者が「車いす生活」に陥っているという「コロナフレイル」の高齢者が多くなっていますが、転倒の予防にはもう一点くすりによる転倒のリスク(クスリの反対はリスク)があります。
不眠症の薬としてよく使われる『ベンゾジアゼピン系睡眠鎮静剤』は、のんだあとや夜中に目覚めてトイレに行く時などにふらついて転倒しやすいケースが多く、排泄後に服用する等の注意か必要です。
そのため高齢者は、できるだけ睡眠薬を使わないように工夫して寝付けないのに無理をして寝床に入らない等の習慣や睡眠に関する考え方を見直すことも大切です。
健康を維持するためのくすりが転倒のリスクを高め、健康長寿を阻害する結果とならないように「コロナフレイル」と共に「クスリリスク」にも気をつけましょう。