竹を考える

「京都新聞社」発行の『竹づくし文化考』
上田弘一郎 京都大学名誉教授著(1986年4月初刊)
わずか3ヶ月で生育し、以降は自分の生息のためのエネルギー以外は全て子孫の成長のために地下茎に送る神秘的な他の植物にはない、「奉仕の精神がある」とのこと
発刊当時は竹を様々な日用品として家庭で活用しており、竹の栽培も今日ほど放置された状況でなかったであろう。しかし現在はあちらこちらの里山には竹が氾濫し、河川の竹藪は無惨な状況にあることを多くの人が認識するのはいつだろうか。
改めて、我々の生活を再検証することも必要である。